フェイトの配下5人娘は紫の上?

彼女たちがフェイトの忠実な配下となった理由を考えてみる。




と言うか、今週の「サンデー」の「結界師」最新話を読んでいると、その理由が思い浮かんできたりする。


結界師」に出てきたある組織では、忠実かつ強力な手駒を用意するために、育成機関にて多数の候補者を幼い頃から訓練しているという描写がある。
作中で多数の候補者は“株”と比喩されたように、育成期間にて間引きも行われ、有望な者が少数残るというシステムらしい。



そこで話は戻ってネギま!の「完全なる世界」5人娘。
彼女たちの戦闘に関する技術の高さはもちろん、そのスキルの専門性の高さも目を見張るものがある。
そして、フェイトに対する傾倒ぶりと、見た目と相応した素の性格。
これらから、彼女たちもまた、物心つく前より「フェイトに仕えるために育てられた」ように思える。


物心つく前から戦闘訓練を受けていたならば、幼い見た目にそぐわない戦闘能力の高さも納得できる。
しかもその育成開始時点で、身に付けさせたい能力の方向性も定まっていれば、それに適した訓練メニューを組むことで高い専門性を確保できるだろう。


彼女たちの素の性格は明るく、好意の対象こそ危ういものの、彼女たち自身に不自然なものはないように見える。
洗脳といった人格を無理にねじ曲げる方法で、あれだけ自然な人格を作り出せるとは思えない。
さらに、洗脳はその維持や解けた場合の処置などの手間もかかりうる。
よって、あの「フェイトに仕えることが喜び」という状態が彼女たちにとって自然なものとなっており、そうなったのは幼い頃からの教育に因るものだと考えられる。
他の候補者との競争などもあれば、配下として優秀であること=自らの存在価値、という意識も芽生えやすいだろう。


この予想の通りに、幼い頃から優秀な配下となるべく育てられていたのなら、彼女たちはまるで「紫の上」のようではないか?(記事タイトルの由来)
そして、この予想が当たっているとすれば、それは「完全なる世界」残党には配下候補生を育成できるだけの組織があることを示す。


「世界を救う」と宣う組織の実態はどうなっているのだろうか?